公共下水 分析 測定
【公共下水とは】
- 公共下水とは、主として市街地における下水を処理するために、地方公共団体が管理する下水道をいいます。
- 家庭や工場等からの下水は、道路の下に敷設された下水管により排水され、その流末に設置された終末処理場で処理された後で放流されるようになっています。
- 公共下水は住民生活に密接に関係する為、その建設や管理は原則として市町村を事業主体として行われています。
- 公共下水道から河川その他の公共の水域又は海域に放流される水(公共下水道からの放流水)の水質基準については、下水道法施行令が適用され、その検定方法は下水の水質の検定方法に関する省令に定められています。
- 水質調査項目としては、下に示すものがあります。
- 特定事業場からの下水の排除の制限に係る水質の基準項目(重金属、農薬、PCB等)
- 特定事業場からの下水の排除の制限に係る水質の基準を定める条例の基準項目
(pH、BOD、SS、T-N、T-P等)
- 汚泥調査項目としては、下に示すものがあります。
【公共下水の動向】
日本では、昔からし尿を農作物の肥料として使っていました。しかし、明治時代に入って人々が東京などの都市に集まるようになると、大雨によって家が水に浸かったり、低地に流れないで溜まったままの汚水が原因でコレラなどの伝染病が流行しました。br>
そこで明治17年(1884年)に東京の近代下水道、神田下水がつくられました。その後、日本で最初の下水処理場として大正11年(1922 年)に三河島処理場ができました。下水道が本格的に整備されるようになったのは、第二次世界大戦後、産業が発達し、都市への人口の集中が進んでからの事です。
昭和30年(1955年)頃から、工場等からの排水により、河川や湖沼などの公共用水域の水質汚濁が顕著となった。そのため昭和45年の下水道法の改正により、下水道は、街の中を清潔にするだけではなく、公共用水域の水質保全という重要な役割を担うようになりました。
【関係法令等】
- 環境基本法(e-Gov法令データ提供システム)
- 水質汚濁防止法(e-Gov法令データ提供システム)
- 下水道法(e-Gov法令データ提供システム)
- 下水道法施行令(e-Gov法令データ提供システム)
- 下水の水質の検定方法等に関する省令(e-Gov法令データ提供システム)
- 金属等を含む産業廃棄物に係る判定基準を定める省令(e-Gov法令データ提供システム)
【関連WEBサイト】
- 東京都下水道局
- 社団法人日本下水道協会スイスイランド(キッズページ)