ダイオキシン類 分析 測定
【ダイオキシンとは】
- ダイオキシン類とは、下記物質の総称です。(構造図・種類)
ポリ塩化ジベンゾ‐パラ‐ジオキシン(PCDDs) 75種類 ポリ塩化ジベンゾフラン(PCDFs) 135種類 コプラナーPCB(Co-PCBs)※ 12種類 ※コプラナーPCBはダイオキシン様PCB(DL-PCB)とも呼ばれます
- ダイオキシン類の中で、毒性のある物質は29種類あります。
- ダイオキシン類は、廃棄物の焼却過程や塩素を含む有機化合物の製造工程等において、非意図的に生成されます。
- ダイオキシン類の毒性は、発がん性、肝毒性、免疫毒性、生殖毒性などが指摘されています。健康への影響が懸念されています。
- ムラタでは環境大気や土壌など様々な媒体を調査対象としています。
(ムラタにおけるダイオキシン類の調査対象媒体)
【ダイオキシン問題の動向】
1980年代、日本のごみ焼却施設の飛灰からダイオキシン類が検出されたことが報道され、これを発端としていわゆる「ダイオキシン問題」が取り扱われるようになりました。1990年代に入ると、大阪府能勢町において土壌の高濃度汚染が見つかり、また埼玉県所沢市周辺における産業廃棄物処理施設の密集問題がテレビで取り上げられると、ダイオキシン類の健康影響に対する国民の不安が急速に高まりました。
現在では、ダイオキシン類対策特別措置法が施行され、大気、水質(底質を含む)、土壌に環境基準が定められ、さらに排ガス、排水については排出基準が定められています。
【ムラタの取り組み】
ムラタでは、ダイオキシン類の試料採取から分析、測定まで徹底した精度管理及び品質管理を行い、信頼できる報告書をご提供させていただいております。また、持ち込み試料の分析も承っております。
ダイオキシンに関する質問等がございましたら、お気軽にご相談ください。
- 経済産業省「特定計量証明事業者認定制度(MLAP)」の認定取得(神奈川県登録第1号)
ダイオキシン類の測定・分析の精度管理を行うことを目的として、経済産業省では、平成13年6月の計量法の改正によって、「特定計量証明事業者認定制度(MLAP)」を導入しています。
ムラタは、特定計量証明事業者として認定を取得し、神奈川県の登録を受け、ダイオキシン類の調査を担う企業として活動しています。 - 環境省「ダイオキシン類環境測定調査受注資格審査」の受注資格取得
ダイオキシン類の測定・分析は極微量物質を扱うため、複雑な前処理操作や高分解能の質量分析計を利用するなど高度な技術を要することから、その精度管理が重要視されます。
そこで平成13年度から、環境省では「ダイオキシン類環境測定調査受注資格審査」を実施しています。
ムラタでは、この資格審査をクリアし、ダイオキシン類の調査を担う企業として活動しています。
- 品質保証・品質管理体制
環境測定分析統一精度管理調査や日本分析化学会の技能試験、また海外との技術交流として国際クロスチェックなどに積極的に参加し、ダイオキシン類分析・測定の精度向上に努めております。 - 最新機器の導入
最新の高分解能ガスクロマトグラフ質量分析計(HRGC/HRMS)である日本電子製JMS-800Dを導入し、高感度で高品質な分析を行っています。
【関係法令等】
- ダイオキシン類対策特別措置法(e-Gov法令データ提供システム)
- ダイオキシン類対策特別措置法に基づく基準等(環境省HP)
- ダイオキシンの耐容一日摂取量(TDI)について(環境省HP)