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地上気象

 地上気象観測とは、風や気温、日射量等、日常生活に深くかかわる気象関連の観測のことを示します。私たちの日常生活に特に身近なものとして、天気予報等でよく耳にする「温度・湿度・雨量・気圧」等は、まさに、この地上気象観測の一種になります。


【地上気象観測とは】

  • 地上気象観測は、「地上気象観測指針」(気象庁)に基づいて観測が行われます。
  • 地上気象観測の主な項目として、風向、風速、気温、湿度、雨量、気圧、日射量等があります。

【環境調査における地上気象観測の動向】

 昭和27年(1952年)に制定された「気象業務法」には、気象の諸現象において、観測の目的から使用する機器に至るまで記載されています。以来、この法律は、わが国の気象観測におけるガイドラインの役目を果たしています。
 環境調査における地上気象観測は、基本的に、「地上気象観測指針」に基づき調査を行います。環境調査における地上気象観測で対象となる主な項目は、表.項目一覧に示すとおりです。
 観測は、気象の現況把握といった目的のほかに、大気質拡散の予測、あるいは、ビル風や風害の予測等といった解析を目的としたものもあります。


【ムラタの取り組み】

  • 気象観測のトータルサービスの提供
     ムラタでは、地上気象観測のみならず、上層気象観測風害シミュレーションも行っています。
     環境調査における測定計画の立案、測定局の設置、調査、観測機器のメンテナンス、及びデータ解析、予測評価にいたるまで、気象観測のトータルサービスを提供しています。

【関係法令等】


【関連WEBサイト】


表.環境調査における地上気象の調査項目一覧

項目名 測定機器等
風向・風速 風車型微風向風速計
超音波式風向風速計
気温 電気式温度計(白金抵抗温度計)
湿度 通風型乾湿計
電気式湿度計
鏡面冷却式露点計を用いた露点式湿度計
雨量 転倒ます型雨量計
気圧 電気式気圧計(静電容量型)
日射量 全天日射計
放射収支量 風防型放射収支計
紫外線 A領域(B領域)紫外放射計
雲量・視程 目視による観測