GISを利用した評価・解析
【GIS(地理情報システム)とは】
- 「Geographic Information System」の略称です。
- 地図に含まれる属性情報(建物名称等)を、座標情報(位置)とともに電子化することによりコンピュータで地図を利用することができます。
- 国や民間企業などにより様々な情報をGISで利用できるようデータのデジタル化が進められています。
- 様々なGISベンダーからGISソフトが販売されており、それぞれ独自のファイル形式を採用しているため決まったフォーマットが存在するわけではありません。
- 空間データを異なるシステム間で相互利用する際の互換性を確保するために、地理情報標準第2版(JSGI2.0)が平成14年3月に作成されています。
【GISで得られる新たな視点】
- 今までの紙地図と違い、複数の主題図(例:人口密度と店舗の立地場所)を容易に重ね合わせて表示することができるため、より効果的にデータを解析に利用することができます。
- バッファ解析(近隣解析)などを活用することにより、「駅から200mの範囲にあるバリアフリー整備済みの店舗」などを抽出することが可能になります。
【様々なデータの重ね合わせ】
様々なデータを重ね合わせることでより分かりやすく仮説の検証を行うことができます。現在では国土地理院の地理空間情報ライブラリーや国土交通省の国土数値情報ダウンロードサービスなどでGISに活用できる様々なデータを入手することができます。これらのデータの組み合わせや、これらのデータに、独自調査などで入手されたデータを重ね合わせることにより様々な解析を行うことができます。
- 清掃工場の場所及び焼却量と大気質・土壌のダイオキシン濃度
- 大気質濃度(二酸化窒素)と幹線道路の交通量・・・など
【ムラタの取り組み】
ムラタでは、早くからGISの導入に取り組んでおり、自動車騒音の面的評価において、業界に先駆けてシステムの構築を行いました。GISの経験と環境調査・環境影響予測業務の経験から、システム設計からコンサルティングまで幅広く貢献いたします。
GISの活用に関する質問等がございましたら、お気軽にご相談ください。社員一同、心よりお待ちしております。
- GISを活用した評価・解析例
ムラタでは、GISを活用して、業務に合わせた様々な解析を行っております。同様の解析を頻繁に行う場合は、ご希望によりGIS解析ツールの開発も承ります。 - 大気質の拡散シミュレーション
- 騒音の伝搬状況シミュレーション
- ヒートアイランド解析
- 土地利用・植生等の変遷
- 可視領域解析・眺望範囲解析
- 斜面の勾配と方位の解析
【用語解説】
- クリアリングハウス
クリアリングハウス(Clearing House)とは直訳すると手形交換所や情報センターなどの意味ですが、GISの分野ではインターネット上で地理情報を流通させるための機構全体を示しています。
場所や欲しい情報などをキーワードとして検索することで、ダウンロード可能な地理情報などを調べることができます。
【関係法令等】
- 地理情報標準(国土地理院HP)
【関連WEBサイト】
- 環境GIS(国立環境研究所HP)
- 国土数値情報ダウンロードサービス(国土交通省HP)
- エスリジャパン(ESRIジャパン株式会社)